マゾヒストの貴女に告ぐ！

貴女は、「自分がマゾヒストであるかも知れない」という事実に戸惑っていませんか？　貴女は本当にマゾヒスト、あるいはマゾヒスト予備軍なのでしょうか。今回はそのことについて、少し検証してみましょう。

貴女が、そのことに気づいたきっかけというのはどんなことでしょうか？ネットでイヤらしいサイトを見て衝撃を受けたとか、何かの劇画本などを貪り読むうちにジョジョにハマってしまったとか、何かのきっかけとなる出来事はどんなものだったのでしょうか。

私の知るある女性は、何処かの待合室で偶然手に取った漫画本のあるぺージを見た瞬間に、自分の求めるものはこれだったんだを悟ったのだということでした。瞬間に自分の本性を悟るほどの衝撃ですから、相当な出来事だったのでしょう。

きっかけや動機は、それぞれ人によって見事に違うものです。そこにもある種のストーリーがあるものでしょう。そのストーリーが今の貴女を規定しているのかも知れません。

貴女の心に潜む願望は？

・貴女は縛れれることに、ある種の憧れはありますか？
・貴女がオナニーをする時の、妄想ネタは十分にマゾ的ですか？
・貴女の意志に関係なく、何かの性的な要求を強いられ、貴女が抵抗できない心理的状態に追い込まれることで、思わず濡れてしまうようなことがある、またはそんな状況を妄想してしまうことがありますか？

・ＳＭの定番は、緊縛、鞭打ち、熱蠟、浣腸、露出、羞恥責め、貸出、奉仕、輪姦、等ですがそれらのいくつかに対して熱望するようなことがあり、それを施されることで、貴女がその先に幸せを見出すことができそうな憧れや予感があるかどうかにもかかっています。

＜ある女性のケースでは＞

そのマゾヒストの女性は、このようにＳ男性と出会ったそうです。その男は、彼女を暗闇に引きずり込むと、コートを開かせて裸の身体をいやらしい目で舐めまわして「いい身体をしてるじゃないか」と下品な言葉でなじり、「もうすっかり濡れてるじゃねぇか、この淫乱女」と蔑みながら、ラブホに連れ込んだといいます。

ラブホの廊下を素っ裸で歩かされ、部屋の中では男の汚い身体に隅々まで奉仕させられたようです。そして、縛られた後には、お尻の穴から先に犯されたというのですから、その男、相当なサディストです。

貴女は、こんな状況に憧れていますか？この女性、一時はその男に夢中になったというのですが、結局は別れたそうです。なぜなのか？　それは、とても平たく言えば、その男に愛はなく、ただ独りよがりな我がまま男だったのが原因です。

＜ＳＭにも愛は不可欠＞

当然のことですが、サディストとマゾヒストっと言えども、人と人が出会いパートナーとして結ばれるわけですから、相手に対する愛情と尊敬が無ければ、長続きはしません。

ですが、ＳＭの難しさはその先にあります。マゾヒストには被虐的な願望があり、サディストには加虐的な願望があるからです。女性のその時の欲望を敏感に感じ取り、ある時には厳しく女性を責め、いたぶることも必要ですし、また別の時には、自分の願望を捨てて撤退する勇気も必要です。

それが、本当の優しさであったり、愛であったりすることをお互いが感知し合えなければならないのです。